上田義彦写真展「A Life with Camera」@ Gallery 916

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4月から12月27日まで東京・竹芝の「Gallery 916」で開催されていた上田義彦写真展「A Life with Camera」
会期終了ぎりぎりで焦りましたが、なんとか無事行くことができました。

今まで深く考えたことがなかったんですが、
今回、写真とは撮ったその人の眼差しなんだと改めて気づかせてもらいました。

【上田義彦写真展「A Life with Camera」】

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「Gallery 916」は新交通ゆりかもめ 竹芝駅の目の前。青い色が特徴の建物です。

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上田氏ご自身がキュレーターを務めている「Gallery 916」は600平米という広さ。
無機質な雰囲気がまたいいですね。

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上田氏が24歳の頃から35年間見つめた世界が一堂に展示された今回の「A Life with Camera」。
これ、本当に行けてよかったです。未だ興奮さめやらぬほど。

作品はもちろんのこと、無造作に見えて、きちんと考えられているであろう展示方法と
額装、空間、すべてがすばらしかった。
一人椅子に座って気がつけばずいぶん長いこと居座ってました。
たぶん今までで一番滞在時間が長かった展示じゃないかと思います。

まっすぐこちらを見つめるポートレートの数々。しばらく目が離せなくなりました。

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この写真展の開催に合わせて販売された写真集『A Life with Camera』にこうありました。

私にとって、写真とは、眼差しのことだとこの本に並ぶ写真達を見て改めてそう思った。
どんなものを撮ってもいつも私の眼差しが写っている、なんと不器用な眼差しだろうと思うが、この眼差しを変えずに持ち続けた事に誇りをかんじる。
そして改めて写真とは何と不思議で、美しく、残酷なものだろうとつくづく思う。
時を止めて、ある日、ある場所の、ある人を、そうであったある時のままに、この上なく克明に、撮った人間の眼差しや想いを写真と云う紙の中にとどめているのだから。

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この文章を読んで、思わずハッとなりました。
普段写真を撮るとき、私は構図や光ばかり気にしていたと思う。
そこにはこんな感じで撮ればかっこいいんじゃないかとか、
ブログで使いやすいんじゃないかとか、恥ずかしいけど、かなり不純な気持ちが入っていた。
もちろんブログを書いているのだから、それ用に撮るのは間違っていないと思うけど、
こどもたちの成長記録って考えるとその想いはどうなんだろうかなって。
自分の写真を見返してみると、それが自分の眼差しであることに違いはないのだけど、その時私は何を見て何を想っていたんだろう。
だからしょうもない写真ばかりが残るんじゃないかと。
でも、それがその時をあるがままに写しているんだと考えると、私がその時何を見ていたのか、その眼差しを残しておきたいとも思ってしまった。
そんなにややこしく考える必要ないかもしれないですけどね。
今回、写真について考える良い機会になりました。

最近、写真を撮るのが面倒だと思ってしまうことがたびたびあったのですが、
もっと残しておいてもいいのかなと思えた素敵な写真展でした。

 
2015年も残すところあと1日。
いろいろと手抜きした部分もありますが、何とか年賀状も掃除もおせちも完了して、明日は実家へ。
今年は更新があまりできなかったのですが、ブログを読んでくださった方へ感謝をこめて。
一年間ありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いします。

みなさま、よいお年をお迎えください。